【伏見・お城まつりとは】
伏見・お城まつりは、伏見桃山城をいかしたまちづくりを進める市民有志で組織する「伏見・お城まつり実行委員会」が、平成26年以来毎秋開催しているお祭りです。

【お祭り運営に込めた私たちの想い】
伏見桃山城は昭和36年(1964年)に、近鉄グループが当地につくった遊園地、伏見桃山城キャッスルランドのシンボルとして建築された、模擬天守閣です。同遊園地が平成15年(2003年)に閉園し、跡地は京都市により運動公園として整備されました。この時模擬天守は維持困難ということで解体される予定でしたが、地元の要望で解体を免れることになりました。しかし耐震基準を満たしていないということで、中に入ることはできません。

ご承知の通り、この模擬天守は鉄筋コンクリート造であり、また伏見桃山城の場所もかつて豊臣秀吉が築城した伏見城(指月伏見城、木幡山伏見城)や関ケ原の戦い後に徳川家康が再建した伏見城(再建木幡山伏見城)とは同じ丘にあるとはいえ同一地ではありません。それでも私たちはこの伏見桃山城に、かつて天下人が住み全国からの諸大名を近くに住まわせ広大な城下町を構えた「日本の首都・伏見」の歴史を現代に伝えるシンボルとして、誇りをもっています。また、子供の頃に通った遊園地の記憶を思い出させてくれる場所として愛着を持っています。

平成30年6月18日におきた大阪府北部地震では、伏見桃山城の屋根瓦の一部が剥がれ落ちるなどしました。9月4日の台風21号では鉄製の正門が倒れ、小天守閣のしゃちほこが落ちました。お城の維持には費用がかかります。しかし現在、運動公園の中にたっているこのお城は、京都市政の中でも位置づけが非常にあいまいで(現所管は市民スポーツ振興室)、お城の維持保全や活用策については方向性が定まっていないようです。ましてや億単位のお金がかかる耐震補強の目途もたっていません。

私たちはこのお城の存在と現状を広く皆様に知っていただき、お城を保全しながらこのまちのためになる有効活用策を共に考えていくために、伏見桃山城運動公園を幅広く地域住民に使ってもらうための施策、伏見城下町の歴史の発掘と発信、観光振興や産業振興への活用策、お城の維持保全改修に向けてのステークホルダーとの対話などと並行して、それらの集大成として伏見・お城まつりを開催しています。運営は幅広い方々の協力をいただきながら行っていますので、このお祭り準備の過程で世代・地域を超えたさまざまな交流が生まれ、地域コミュニティが育まれているのが特徴の一つです。スタッフやボランティアは常時募集しています。第5回目となる2018年のお城まつりでは、交流人口を意識した夜の部の創設などの新しい取り組みも実施しました。第6回目(2019年)は2日間開催。盛りだくさんでお届けします。

 

伏見・お城まつりの歴史】

平成26年(2014年)9月7日  第1回伏見・お城まつり開催
平成27年(2015年)11月1日 第2回伏見・お城まつり開催
平成28年(2016年)10月16日 第3回伏見・お城まつり開催
平成29年(2017年)11月19日  第4回伏見・お城まつり開催
平成30年(2018年)10月14日 第5回伏見・お城まつり開催
令和元年(2019年)11月2日、3日 第6回伏見・お城まつり開催予定

※第5回より事務局体制を一新しました。

 

【組織概要(令和元年9月24日現在)】

■名称    伏見・お城まつり実行委員会

■事務局所在地   京都市伏見区東大手町756 桃山SKビル2階
京都文教大学サテライトキャンパス伏見大手筋内

■連絡先   (事務局)oshiro19@kyotofushimi.com / 075-644-7900

■実行委員長 小林大祐   事務局長 藤崎壮滋
晴佐久浩司 坂本清彦 藤田祐司 馬場信二 緒方正清 立野晃史 ほか
コアスタッフ大募集中です